今回は、 海外進出 や 海外の販路開拓 によって「海外売上の拡大」を目指す場合についてご説明します。
いきなり海外バイヤや商社から声が掛かり、海外取引を始めることになった、という幸運なケースも稀にあります。
通常、海外へ商品を輸出することを決意してから、実際に海外バイヤと契約締結するまでに、最低でも2~4年かかることもあるそうです。
以下は、その一つのパターンになります。ご参考まで。
さて。
既にご経験ある方には「もちろん、わかってるよ」という内容かもしれません。
スキップしていただいても大丈夫です。
これから第一歩を踏まれる方のご参考になれば、と思います。
お読みいただきながら、将来の動き方をちょっと想像してみてください。
海外進出 は「決意」から
初めの一歩は、「海外進出を決意すること」だと思います。
海外進出は、創業や新規事業と同じかもしれません。
費用も時間もかかります。
途中で止めてしまえば、多額の無駄遣いになりかねません。
創業・新規事業と同様、「不退転の決意」と「臨機応変の対応」が必須と言われるゆえんです。
そして、経営者が自ら海外事業を率先するのもリスクがあります。
展示会の参加、取引先と商談、現地視察、不測事態へ対応など、かなりの労力が求められます。
立上げ当初はともかく、なるべく早く海外事業の責任者が必要になります。
大事なのは「決意を伝えること」。
責任者に「なぜ今、海外進出するのか」を熱っぽく伝えていくことです。
何度も話し合い、巻き込んでいくことです。
「新規事業の立ち上げなら、後継者の教育にも使えるのでは?」と思われた片もいらっしゃるでしょう。その通りです。
このポストは、事業後継者を鍛える場としても有効だと思います。
海外進出って、ハードル高い?!
ここまで読まれて「海外進出って、ハードル高いのでは」と不安に思われたのではありませんか。
確かに、ハードルは高そうに見えます。
言葉の壁、相手の顔が見えない、商慣習、外国通貨での決済、などなど。
ところで、皆さんの周囲では、既に海外進出に着手されたお知り合いもいらっしゃるのでは。
どのように海外進出に踏み切り、苦労を重ね、成功したかについて、耳にしたことがあるのでは、と思います。
私も、海外進出された経営者に話を聞くことがよくあります。
ほとんどの方に当てはまるのは、試行錯誤される中で偶然の出会いがあり、それをきっかけとして海外進出の弾みがついた、ということです。
実は、「海外進出のハードルはそれほど高くないのでは!」と気づきました。
というのも、試行錯誤の内容には似通ったところがあり、偶然の出会いには共通のポイントがあるように思ったからです。
そのちょっとしたコツや勘どころを知っていれば、高いハードルもそれほど高くはないのかもしれません。
次回は、まず「(2)顧客を探す(市場調査の進め方)」についてご案内いたします。
2018年4月23日更新(2016年11月13日公開)
ライター: 植草 啓和(JBマーケット)
優れた日本の商材を国内、海外へ。
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