「 体験型観光コンテンツ 」の組み立て方

Tourism Attraction
Tourism Attraction

「地方創生のために、 体験型観光コンテンツ を作ろう!」と頑張っている方は、多いと思います。
日本の インバウンド (外国人旅行者の訪日)は、どんどん増え続けていきます。
しかし、外国人旅行者が増えても、「彼らを楽しませて満足させる体験型観光コンテンツ が少なすぎる」と言われています。
しかし、実際の問題は、そこではないかもしれません。
私たち自身が、「いったい何を『体験型観光コンテンツ』にしたらよいのか」がわからず困っている、ということなのではないでしょうか。
だからと言って、快刀乱麻のような、すっきり切れ味の良い解決策をお出しすることはなかなかできません。
こればかりは。
やっぱり、ケースバイケースですから。

以下は、たたき台としての「組み立て方」をまとめたものです。
いずれ有志の方より、ご指摘・ご意見を頂きながら、修正を施していきたいと思います。

 

6つの 観光資源 と4つの アクティビティ

観光先進国のタイやイギリスの観光コンテンツについて調べてみました。
すると、彼らは、自国の観光資源(自然・名所・旧跡など)を上手に活かして、体験型観光コンテンツを作り上げていることがわかりました。

その内容については、以下もご参考ください。

(ご参考)タイと日本の観光コンテンツを比較すると
外国人旅行者

(ご参考)そして、イギリスの観光コンテンツも比較したら

こだわりの外国人旅行者

 
さて、この観光資源は、一見バラバラのようですが、以下のようにかんたんに分類することができました。

Tourism Attraction
6つの観光資源と4つのアクティビティ
6つの観光資源
  • 自然・四季
    たぶん、一番の基礎にあるのは、私たちを育む環境ですね。
  • 名所・旧跡 文化・芸能
    自然・四季の上に創ってきたもの、それが名所・旧跡、文化・芸能。
  • 伝統・慣習 行事・祭礼 衣食住・もの作り・芸術・娯楽
    この3つの基盤の上に、日常生活の決まり事や仕事やさまざまなイベントが、作られているようです。

 

ここでは、あえて、厳密に「もの・こと」を分けませんでした。
というのも、分類しているうちに、現代の「モノ=商品」と「コト=サービス」といった見方とは、ちょっと違うような気がしたためです。
そこで、「観光資源」と「それを土台にしたアクティビティ」の2段構えで整理することにしました。
すると、すっきりまとまりました。
それが「6つの観光資源と4つのアクティビティ」の図になります。

そして、この観光資源との出会いを求めて、人は旅をするのだと思います。
その時の行動(アクティビティ)も、旅行者の思い、こだわりの深さや行動力によって、レベルが変わってくるように思えます。
ここでは、旅行に来たところからの、旅行者の動き方を「旅行者のアクティビティ」として整理してみました。

4つのアクティビティ
  • 訪問する・宿泊する 見る・聞く・感じる・知る
    たぶん最も単純な旅行は、このレベルでしょう。
  • 参加する・体験する・学ぶ
    もっと観光資源を満喫するには、「自らやってみること」そして「感動すること」だと思います。
  • 語り伝える
    この体験と感動を、知り合いや他人に語り伝えることで、旅行者の満足度がさらに増幅します。
    いわゆる口コミといわれるものも、この観光アクティビティの一つであると考えて良いのかもしれません。

 

この中で、「参加する・体験する・学ぶ」が、いわゆる「体験型観光コンテンツ」と呼ばれているものに該当する、と思います。

ここまでご覧になって、「体験型観光コンテンツ」がどのようなものなのか、何となく見えてきたのではないでしょうか。

 

「体験型観光コンテンツ」の組み立て方とは?

そうなんです。
もうお気づきかもしれません。
「体験型観光コンテンツ」とは、この観光資源を土台に作ればよいのだと思います。

皆さんの住んでいる地域や、皆さんが生活の中で行っているものの中に、たぶん色々なヒントが潜んでいます。
観光資源を単独で活用する場合もあるでしょうし、複数を掛け算で組み合わせても良いと思います。

「体験型観光コンテンツ」の方程式(例)

行事(正月)食(雑煮) 学ぶ
 = 「正月に一緒に雑煮を作る」

旧跡(神社)祭礼(祭り)体験する
 = 「祭りで一緒に神輿を担ぐ、踊る」

自然(山) 食(山菜) 体験する
 = 「山で山菜を採り、山菜料理を作る」

 

身の回りの観光資源を大胆に組み合わせてみてください。
掛け算で足りなければ、足し算で増やすこともできます。
そうして、例えば1時間、3時間、5時間の長さの「体験コンテンツ」に仕立ててみれば良いのです。

「でもなあ、その組み合わせる観光資源というのが、わからないんだよ、、、」
そう思われる方もいらっしゃるでしょう。

そこで。
外国人旅行者の興味を引き、自らやってみたい、と思うような、さまざまな「もの・こと」を、とにかく思いつくものを片っ端から集めて、分類してみました。
もちろん、最大公約数のように、メジャーなもの・一般的なものに注目すると、視野が狭まります。
ここでは、様々なこだわり・興味の対象となるマイナーなものも、拾えるだけ拾って、一覧にしてみました。
たぶん、皆さんが「ああ、これなら身近にあるなあ!」と思われる観光資源が、いくつも見つかると思います。

 

観光資源一覧リスト -「体験型観光コンテンツ」の素材一覧 (4ページ)

 
リストをクリックすると、PDFが開きます。
日本の観光資源と体験型観光コンテンツの素材一覧

いかがでしょうか。
皆さんの郷土にあるもの、すぐに実現できそうなもの、などがいくつも見つかると思います。
後は、その点をいくつも繋いで、線へ、そして面にしていくことなのです。
大きなことをいきなり行うことはできません。
しかし、皆さんのお店で、工場で、会社で、できることは、まだあると思います。
そして、有志を募ってみてください。
インバウンドを商売に活かしたい、と考えている方は、少なくないと思います。

 

気になる外国人旅行者にとっての「ナイトライフ」とは?

 

ところで、「ナイトライフ」という言葉をご存知でしょうか。
「夜遊び?」
そうでしょうか。
旅行者の多くは、スリルとサスペンスなど求めていないと思います。
ニュアンスは、ちょっと違うようです。

2018年の首都圏白書では、「 体験型消費 の拡大が望ましい」と指摘されています。

  • 外国人旅行者の一人当たり支出額が伸び悩んでいる
  • ナイトライフ体験に対する不満が高くなっている
  • 体験型消費の拡大が望ましい

2018年6月8日 日経新聞より
「夜間消費拡大で経済のさらなる活性化を」
出典: 「首都圏白書」

 

この記事では、「夜間消費」「夜、寝る前の過ごし方」のことを指していました。
外国の都市部では、さまざまなナイトライフが提供されています。
芸能なら、音楽コンサート、演劇、コメディ、ミュージカル、映画、など。
スポーツ観戦なら、野球、サッカー、アメフト、ホッケー、レスリング、など。
さらに、飲食などのグルメ、さまざまなショッピング、など。
夜のテーマパーク、遊園地、動物園、水族館、博物館、など。

これは、首都圏だけのことではないと思います。
地方に足を延ばしてくる外国人旅行者は、その土地ならではの、夜の観光も楽しみたいと考えています。
日本人には、当たり前ですぐにわかるようなことでも、外国人には解放されていない、知られていないことが、たくさんあります。

以下では、その素材になるような「ナイトライフ」の例を挙げてみました。
こちらも、さきほどの「体験型観光コンテンツ」と合わせて、ご参考ください。
リストをクリックすると、PDFが開きます。

 

「ナイトライフ 体験型観光コンテンツ」の素材一覧 (2ページ)

 
リストをクリックすると、PDFが開きます。
ナイトライフ観光コンテンツの素材一覧

もちろん、これがすべてではありません。
そして、さきほどの「体験型観光コンテンツ」と同様に、掛け算・足し算で新たな観光コンテンツを作り上げてみてください。
昼間にしかできないことを、あえて夜、やってみる、とか。
もちろん、明らかに危険なことはやめておいた方が良いと思います。

そして、私自身も間違っていることが多々あります。
もし、勘違いしていることがあれば、ぜひご指摘ください。
皆さまのご意見をお待ちしております。



ライター: 植草 啓和(JBマーケット)
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