インバウンド を 商売 に活用 (4) こだわり外国人旅行者の集客方法

こだわり外国人旅行者の集客方法
こだわり外国人旅行者の集客方法

この記事を読むのに必要な時間は約 11 分です。

前回 「(3)こだわり外国人旅行者、どう動く?」 にて、「こだわりを持って『地方を旅する外国人』の行動パターン」をご説明しました。
あなたも「じゃあ、彼らをどう集客するんだ?それが問題だ!」と思われているでしょう。
その「 こだわり外国人旅行者の集客方法 」について、今回はじっくりご説明したいと思います。
結論から申し上げれば、そのポイントは、「個人手配旅行」「在日外国人労働者」です。
ちょっと長くなるかもしれません。お付き合いください。


個人手配旅行の外国人を集めるためには?

では、具体的な集客について考えてみましょう。
ヒントは、彼らの行動パターン「個人手配旅行の組立て方」になります。
つまり、重要な集客のタイミングは、前回でもご説明した「A.来日前の計画準備」でしょう。
旅行メディア、口コミ(SNS、ブログ)などを活用することです。

当たり前、と言えば、当たり前ですが、そこをどうコントロールするかが問題です。
さっそく見ていくことにしましょう。


アジアにおけるSNS、旅行メディア、旅行口コミサイト

ここでは、特にアジアを中心に、一般的なSNSの利用状況を見ていきます。
以下もご参考ください。
アジア各国では、どんな SNS が使われている?

ポイントをご説明すれば、

  • フェイスブックは、アジア共通でほぼ1位
  • 動画系では、ユーチューブが、フィリピンとオーストラリアを除いて1位
  • 画像系では、インスタグラムが、日本よりもアジアで流行



ただし、中国では、情報統制を強めていますので、まったく別のSNSが使われています。

  • 微博(ウェイボー。中国版フェイスブックやツイッター)
  • 微信(ウィーチャット。中国版LINE)
  • 優酷、土豆(中国版ユーチューブ)



最近、中国でもグーグル復帰?との噂もありますが、上記の3SNSが有力であることは変わらないでしょう。

さて、外国人旅行者が、個人手配旅行を計画するにあたって、上記のSNSもそうですが、実はそれ以上に旅行メディアや、旅行口コミサイトも、使われています。


トリップアドバイザーを活用しよう!

前回までに取り上げてきました「トリップアドバイザー」が最たるものです。
観光先進国と言われる英国、フランス、米国、タイなどでよく使われています。
来日する外国人旅行者の7割以上が、参考にしている、という指摘もあるくらいです。

トリップアドバイザー: 世界最大の「旅行口コミサイト」
 https://www.tripadvisor.jp/

日本語でも英語でも、口コミは機械翻訳され、現地語で紹介されています。
一般的なSNSも良いのですが、残念ながら自社でコントロールすることはかなり難しい。
その点、トリップアドバイザーは、観光に値するものなら、自社で情報登録ができるようになっています。
つまり、説明内容を自社でコントロールできる、ということ。

例えば、見学、試飲・試食、体験・ワークショップ、買い物、食事、催事イベントなどを登録することができるのです。
登録のポイントは、もちろん「個人的な体験」「旅行テーマ」であること。

2018年の現時点でも、日本での観光コンテンツの登録は、まだまだ少ない。
「体験型観光コンテンツ」が、観光先進国の英国・タイと比較しても、まだまだ足りないくらいです。
この点については、 第2回 第3回でも数値を上げてご説明した通りです。

近い将来、日本でも、登録がもっと盛んになると思われます。
情報に埋もれる前の、今なら、トライしてみる価値が十分にあります。
しかも気になる登録料金は、なんと無料。
法人なら、トリップアドバイザーに連絡して、会社紹介や観光コンテンツを写真入りで紹介できます。
日本語以外に、英語で登録することも可能です。
「体験型観光コンテンツの組み立て方」については、以下もご参考ください。

Tourism Attraction

「 体験型観光コンテンツ 」の組み立て方



さて。
登録した後の、真の問題は「どうしたら上位にランクインさせられるか」、ということ。
星5つを50件以上獲得し、星5つを80%以上維持しなければならない、と聞いたことがあります。
この件数やパーセンテージは、もちろん流動的だと思いますが、目安になります。

トリップアドバイザーのルールに注意!

トリップアドバイザーは、投稿目的のプレゼントやディスカウントなどが禁止されています。
掲載中止などの罰則があるので、注意してください。


アジア各国にも旅行口コミサイトあり!

一方で、アジア各国ではどうなのか?
調べてみると、各国の旅行者が参考にしている旅行口コミサイトがあります。

各国の旅行口コミサイト(必見!)


「外国語の旅行口コミサイトは、読めないよ!」と思われた方。ご心配なく!

パソコンで、グーグル・クロム(Google Chrome)というブラウザを使うと、翻訳機能が付いています。
(パソコンで外国語ページを表示して、右クリックすると「日本語へ翻訳」というメニューが現れます。)
機械翻訳ですが、表示されているページをまるごと翻訳できます。
私も、ときおり、旅行口コミサイトを、日本語で読んで、傾向をつかむようにしています。
少し変な日本語ですが、だいたいの意味をつかむことができます。

一見の価値があり!中国の蚂蜂窝(マーファンウォー)

驚くほど多彩な写真、こだわりの旅行記、旅行日程表の数々。
他国の旅行口コミサイトと比較しても、バラエティに富んでいます。
中国人の本音も垣間見えて、とても興味深いです。
ぜひ、ご参考ください。

このような現地の旅行口コミサイトを見ながら、彼らは、自分ならではの旅行の計画を立てるわけです。
これらの口コミサイトに掲載されれば、同じ興味やこだわりを持つ旅行者が、やってきます。


SNSや口コミサイトをどう活用する?

このようなSNSや口コミサイトをどう組み合わせて活用したらよいでしょうか?

インバウンドに活用する目的で整理すると、以下の2種類に分けられると思います。

  1. SNS:ユーチューブ(グーグル社)、フェイスブック・インスタグラム(フェイスブック社)

     積極的に会社や個人を登録し、こだわりの商品の画像や動画をどんどん投稿。

    ポイントは、自社ホームページや自社フェイスブックに誘導することために、URLを必ず記載しておくことでしょう。

    例えば、画像や動画が、検索で独り歩きすることもあります。
    インスタ映えスポットを用意し、そこにさりげなく自社の名称やURLなどが映されるようにポップやパネル・看板を準備しておきましょう。
    自社ホームページには、会社所在地と商品・サービスをPR。
    機械翻訳を使う外国人旅行者も増えていますが、英語版を用意しておくとなお良いです。

  2. 旅行口コミ:トリップアドバイザー、蚂蜂窝(マーファンウォー)など

     実際に、生産・収穫・製造の現場に来てもらい、現場でしかできない特別な体験を味わっていただき、その感動を顧客に投稿していただきます。

    もちろん、トリップアドバイザーについては、事前に自社で登録しておきます。
    旅行口コミサイトでは、このサイトでなるべく集客までできるようにしてください。


 「でも、そんな都合よく、投稿してくれないんじゃないの?」

そう思われる方も多いと思います。
一つ、秘策があります。


SNSマーケティングの秘訣は、「日本に住んでいる外国人」!

第1回で申し上げたように「外国人労働者もインバウンド対策に重要」です。
なにせ2017年で、約19万人も増えているのですから!
繰り返しで恐縮ですが、日本の人口減少は、約40万人。
その半分を補うほどの、「外国人労働者」が増えているのです。

母国語を自在に使い、日本と自国の違いを知り、たぶん日本に愛着を持っている。
そう、まず外国人労働者をターゲットにしましょう。

「あなたの友達に、外国人はいますか?」

もしも、あなたに「外国人の友達がいる」のであれば、大変ラッキーです。大事にしてください。
そうでなくとも店舗や催事を訪れた在日外国人と、心を通わせた良好な関係を築いてください。
彼らと親密になり、上記のSNSや口コミを手伝ってもらえると、最強です。

何たって、彼らは、日本人以上に「人間関係を重視している」のですから。(第3回参照)
彼らと上手にお付き合いすることで、外国人旅行者との付き合い方を深めてください。
あなたがちょっとした心遣いを、あたかも日本人の友人にするようにしてあげれば、必ず響くはずです。

次回はいよいよ「どうすれば海外の販売先を開拓できる?」について。

好縁から販路開拓

インバウンド を 商売 に活用 (5) インバウンドから 海外の販路開拓 へ



ライター: 植草 啓和(JBマーケット)
優れた日本の商材を国内、海外へ。
https://jbmarket.jp

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