インバウンド を 商売 に活用 (4) こだわり外国人旅行者の集客方法

こだわり外国人旅行者の集客方法

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前回 「(3)こだわり外国人旅行者、どう動く?」 にて、「こだわりを持って『地方を旅する外国人』の行動パターン」をご説明しました。
あなたも「じゃあ、彼らをどう集客するんだ?それが問題だ!」と思われているでしょう。
その「 こだわり外国人旅行者の集客方法 」について、今回はじっくりご説明したいと思います。
結論から申し上げれば、そのポイントは、「個人手配旅行」「在日外国人労働者」です。
ちょっと長くなるかもしれません。お付き合いください。


個人手配旅行の外国人を集めるためには?

では、具体的な集客について考えてみましょう。
ヒントは、彼らの行動パターン「個人手配旅行の組立て方」になります。
つまり、重要な集客のタイミングは、前回でもご説明した「A.来日前の計画準備」でしょう。
旅行メディア、口コミ(SNS、ブログ)などを活用することです。

当たり前、と言えば、当たり前ですが、そこをどうコントロールするかが問題です。
さっそく見ていくことにしましょう。


アジアにおけるSNS、旅行メディア、旅行口コミサイト

ここでは、特にアジアを中心に、一般的なSNSの利用状況を見ていきます。
以下もご参考ください。
アジア各国では、どんな SNS が使われている?

ポイントをご説明すれば、

  • フェイスブックは、アジア共通でほぼ1位
  • 動画系では、ユーチューブが、フィリピンとオーストラリアを除いて1位
  • 画像系では、インスタグラムが、日本よりもアジアで流行



ただし、中国では、情報統制を強めていますので、まったく別のSNSが使われています。

  • 微博(ウェイボー。中国版フェイスブックやツイッター)
  • 微信(ウィーチャット。中国版LINE)
  • 優酷、土豆(中国版ユーチューブ)



最近、中国でもグーグル復帰?との噂もありますが、上記の3SNSが有力であることは変わらないでしょう。

さて、外国人旅行者が、個人手配旅行を計画するにあたって、上記のSNSもそうですが、実はそれ以上に旅行メディアや、旅行口コミサイトも、使われています。


トリップアドバイザーを活用しよう!

前回までに取り上げてきました「トリップアドバイザー」が最たるものです。
観光先進国と言われる英国、フランス、米国、タイなどでよく使われています。
来日する外国人旅行者の7割以上が、参考にしている、という指摘もあるくらいです。

トリップアドバイザー: 世界最大の「旅行口コミサイト」
 https://www.tripadvisor.jp/

日本語でも英語でも、口コミは機械翻訳され、現地語で紹介されています。
一般的なSNSも良いのですが、残念ながら自社でコントロールすることはかなり難しい。
その点、トリップアドバイザーは、観光に値するものなら、自社で情報登録ができるようになっています。
つまり、説明内容を自社でコントロールできる、ということ。

例えば、見学、試飲・試食、体験・ワークショップ、買い物、食事、催事イベントなどを登録することができるのです。
登録のポイントは、もちろん「個人的な体験」「旅行テーマ」であること。

2018年の現時点でも、日本での観光コンテンツの登録は、まだまだ少ない。
「体験型観光コンテンツ」が、観光先進国の英国・タイと比較しても、まだまだ足りないくらいです。
この点については、 第2回 第3回でも数値を上げてご説明した通りです。

近い将来、日本でも、登録がもっと盛んになると思われます。
情報に埋もれる前の、今なら、トライしてみる価値が十分にあります。
しかも気になる登録料金は、なんと無料。
法人なら、トリップアドバイザーに連絡して、会社紹介や観光コンテンツを写真入りで紹介できます。
日本語以外に、英語で登録することも可能です。
「体験型観光コンテンツの組み立て方」については、以下もご参考ください。

「 体験型観光コンテンツ 」の組み立て方

2018.07.05


さて。
登録した後の、真の問題は「どうしたら上位にランクインさせられるか」、ということ。
星5つを50件以上獲得し、星5つを80%以上維持しなければならない、と聞いたことがあります。
この件数やパーセンテージは、もちろん流動的だと思いますが、目安になります。

トリップアドバイザーのルールに注意!

トリップアドバイザーは、投稿目的のプレゼントやディスカウントなどが禁止されています。
掲載中止などの罰則があるので、注意してください。


アジア各国にも旅行口コミサイトあり!

一方で、アジア各国ではどうなのか?
調べてみると、各国の旅行者が参考にしている旅行口コミサイトがあります。

各国の旅行口コミサイト(必見!)


「外国語の旅行口コミサイトは、読めないよ!」と思われた方。ご心配なく!

パソコンで、グーグル・クロム(Google Chrome)というブラウザを使うと、翻訳機能が付いています。
(パソコンで外国語ページを表示して、右クリックすると「日本語へ翻訳」というメニューが現れます。)
機械翻訳ですが、表示されているページをまるごと翻訳できます。
私も、ときおり、旅行口コミサイトを、日本語で読んで、傾向をつかむようにしています。
少し変な日本語ですが、だいたいの意味をつかむことができます。

一見の価値があり!中国の蚂蜂窝(マーファンウォー)

驚くほど多彩な写真、こだわりの旅行記、旅行日程表の数々。
他国の旅行口コミサイトと比較しても、バラエティに富んでいます。
中国人の本音も垣間見えて、とても興味深いです。
ぜひ、ご参考ください。

このような現地の旅行口コミサイトを見ながら、彼らは、自分ならではの旅行の計画を立てるわけです。
これらの口コミサイトに掲載されれば、同じ興味やこだわりを持つ旅行者が、やってきます。


SNSや口コミサイトをどう活用する?

このようなSNSや口コミサイトをどう組み合わせて活用したらよいでしょうか?

インバウンドに活用する目的で整理すると、以下の2種類に分けられると思います。

  1. SNS:ユーチューブ(グーグル社)、フェイスブック・インスタグラム(フェイスブック社)

     積極的に会社や個人を登録し、こだわりの商品の画像や動画をどんどん投稿。

    ポイントは、自社ホームページや自社フェイスブックに誘導することために、URLを必ず記載しておくことでしょう。

    例えば、画像や動画が、検索で独り歩きすることもあります。
    インスタ映えスポットを用意し、そこにさりげなく自社の名称やURLなどが映されるようにポップやパネル・看板を準備しておきましょう。
    自社ホームページには、会社所在地と商品・サービスをPR。
    機械翻訳を使う外国人旅行者も増えていますが、英語版を用意しておくとなお良いです。

  2. 旅行口コミ:トリップアドバイザー、蚂蜂窝(マーファンウォー)など

     実際に、生産・収穫・製造の現場に来てもらい、現場でしかできない特別な体験を味わっていただき、その感動を顧客に投稿していただきます。

    もちろん、トリップアドバイザーについては、事前に自社で登録しておきます。
    旅行口コミサイトでは、このサイトでなるべく集客までできるようにしてください。


 「でも、そんな都合よく、投稿してくれないんじゃないの?」

そう思われる方も多いと思います。
一つ、秘策があります。


SNSマーケティングの秘訣は、「日本に住んでいる外国人」!

第1回で申し上げたように「外国人労働者もインバウンド対策に重要」です。
なにせ2017年で、約19万人も増えているのですから!
繰り返しで恐縮ですが、日本の人口減少は、約40万人。
その半分を補うほどの、「外国人労働者」が増えているのです。

母国語を自在に使い、日本と自国の違いを知り、たぶん日本に愛着を持っている。
そう、まず外国人労働者をターゲットにしましょう。

「あなたの友達に、外国人はいますか?」

もしも、あなたに「外国人の友達がいる」のであれば、大変ラッキーです。大事にしてください。
そうでなくとも店舗や催事を訪れた在日外国人と、心を通わせた良好な関係を築いてください。
彼らと親密になり、上記のSNSや口コミを手伝ってもらえると、最強です。

何たって、彼らは、日本人以上に「人間関係を重視している」のですから。(第3回参照)
彼らと上手にお付き合いすることで、外国人旅行者との付き合い方を深めてください。
あなたがちょっとした心遣いを、あたかも日本人の友人にするようにしてあげれば、必ず響くはずです。

次回はいよいよ「どうすれば海外の販売先を開拓できる?」について。

インバウンド を 商売 に活用 (5) インバウンドから 海外の販路開拓 へ

2018.08.17



ライター: 植草 啓和(JBマーケット)
優れた日本の商材を国内、海外へ。
https://jbmarket.jp

訪日外国人 旅行者が増えて、どれだけ食品輸出は伸びるのか?

2016.10.16

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